薬疹の記録~色素沈着を許すな~
こんにちは、サキオと申します。
薬疹という言葉をこれまで一切聞いたことがなく人生を送ってまいりましたが、先日、突然なりました(今はほぼ治っています)。
今回はその経過と治療について書きたいと思います。
薬疹になり、女性にとって何より怖いのが色素沈着です。
綺麗に治るように対策についても記しますので、参考になれば幸いです。
1、発症の経緯
ある日、胸に謎のかさぶたができて皮膚科を受診しました。
そこで、以降私の中で永久追放となる「クラリスロマイシン」という抗生剤、「ゲンダマイシン軟膏剤(こちらは外用薬)」を出され、その日から使用しました。
その夜、デコルテに赤いポッチができていることに気が付きます。見たことのない丸いクレーター状で、虫刺されかな?強めのニキビかな?と最初はあまり気にしませんでした。とりあえずゲンダマイシンをぬりぬり。
が、日を追うにつれ、めっちゃかゆくなってきます……。
4日後、おへそに赤みが出始め、こちらもかゆい。
さすがにかゆいし治る兆しが見えないので再度皮膚科を受診すると……
先生「なんだこれ?わからない!」おいおい!
とりあえず引き続きクラリスロマイシンを飲むように言われます。
この時点でセカンドオピニオンしておけばよかった……(涙)
5日目の朝、目覚めると腕や太もも、腹部に赤い斑点が広がっていました。
触ると軽くボコボコしています。そしてかゆい。
▼初日の画像。地獄の始まり。
再び、すぐさま皮膚科に駆け込みます。
そこで「薬のアレルギーかも?」とようやくクラリスロマイシンの内服をやめるよう指示され、アンテベート軟膏というステロイド外用薬を出されました。しかし……。
▼翌朝。酷くなっとるやんけ!
初日よりも大きくなり、赤みや触ったときのボコボコ感も増し、出ていなかった箇所にも発生し始め、恐怖を感じセカンドオピニオン。
駅前のいつも予約でいっぱいの皮膚科を訪ね、そこで「クラリスロマイシン薬疹疑いの多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつこうはん)」と診断されました。診断名がつく安心感よ……!
このとき、ここ数日の出来事を時系列順にまとめたメモ、その他に内服している薬などを書いた紙を持っていきました。このメモとおくすり手帳が状況の整理に大変役に立ち、クラリスが原因ではないかと突き止めることができたので、おすすめです。
☆薬疹の特徴☆
①湿疹が円形のドーナツ型で、それが広がってくっついていく
②体の中心から外側に広がっていく
③超かゆい
私は湿疹の広がりが首で止まったのでまだ良い方でした。
これが酷いケースで粘膜(喉や目など)にも広がると、窒息や失明などにも発展するらしく、本当に恐ろしいです……。
ステロイド内服は強いが最終手段とのことで、外用薬のみで様子を見ることにしました。処方された薬は以下の4種です。
・ポララミン錠2mg(かゆみ止めの飲み薬)
・ルパフィン錠10mg(同上、就寝前のみ)
2、薬疹の苦しみ
原因もわかり、薬の内服もやめたので、あとは治療していくターンとなりました。
しかし、内服をやめても薬の成分はまだ体内に残っており、完全に排出されるまで広がりは止まりません……。薬疹の苦しみは発症後~1週間ほどがピークだと思います。
早く排出されるように水分を摂りまくりましたが、効果があったかは謎。
私的薬疹苦しみランキングを作りました。
1位:なんといってもかゆい。
この痒さといったら、かつて経験したことがありません。
体中を毛虫がくまなく這い続けているような感覚です(><)
強めのチクチクトゲトゲ、ムズムズが1日中で気が狂いそうになります。かゆみ止めを塗って、かゆみ止め薬を飲むと多少ラクですが、完全には収まりません(;_;)
かゆすぎて夜も眠れず、普段なら半錠で効く睡眠薬を2錠飲んでやっと4時間ほど眠れる感じです。
掻くと色素沈着になると聞き、絶対に掻きませんでした。あまりに耐えきれないときは叩いていたのですが、叩くと湿疹が広がる気がしてやはり何もしないのが一番です……。
かゆみがピークの間は仕事は休みました。無理ですね、まったく集中できません。
当時の記憶は混とんとしており、何をして気を紛らわせていたか覚えていません……。映画とか見てたかな。ただただ日にちが過ぎるのをじっと待つ日々でした。ステロイドは1日2回ですが、痒み止めはいくら塗ってもいいそうなので、塗りまくっていました。
6、7日目くらいからは徐々にかゆみが収まってきます(でもまだ痒い)。
2位:お風呂に入れない
薬疹が酷い間、ぬるいシャワーを軽く浴びる程度で過ごしました。私はお風呂のリラックスタイムが大好きなので、熱いお風呂に入れないのがマジできつかったです。
しかも冬なので寒くて大変でした。
身体を洗うときは洗面器にお湯少しとボディソープを入れて、手でシャカシャカと混ぜて泡立てたものを全身に優しく伸ばす感じで洗いました。刺激の強いものは使わないほうがいいと思います。
3位:見た目が化け物みたい
見た目は3日目~7日目くらいが一番ひどかったと思います。
一つ一つの湿疹が広がってくっついて皮膚が赤~紫色のまだらに変化しました。
これどっかで見たことがあるぞ……あ! アシタカだ!( ºωº )
まるで祟り神を討ったアシタカの腕のよう。それが首から下に広がっていて、グロ画像です。お風呂に入るときに鏡に映る自分の身体にゾッとしました。自分の肌に自信がある人ほど、泣きたくなると思います。
これ、モデルとかインフルエンサー、接客業の人がなったら長期の休業を余儀なくされますよね。本当に怖い症状だと思います。
3、色素沈着を防ぐ戦い
さて、1週間が経ちかゆみが落ち着きました!!
夜にぐっすりと眠れるようになったのが何より嬉しいです(;o;)
ステロイド剤は2週間ほど経った頃、やめてOKの指示が出ました。
ここからはいかに色素沈着を残さず元の肌を取り戻すかの勝負です。
☆やったこと☆
・ビタミンC、コラーゲン、ビタミンBのサプリを飲む
・リンパマッサージ(特に足 ※薬疹がだいぶ落ち着いたら)
・絶対に日焼けしない
・トマトジュースにレモン果汁を混ぜて飲む(理想のトマトが美味しい)
・お風呂上りに尿素クリームを塗る
尿素クリームはターンオーバーが活発になるものの、使いすぎると逆に肌が弱くなるとか?いいのか悪いのかわかりませんが、私は問題なく使えました。
普通に美白効果のあるクリームでも良さそうですね。
以上の取り組みを続けた見た目の変化をまとめてみましたのでご覧ください。
※肌色が白い時と黄色い時があるのは照明の差です。すみません……。
▼今。1か月半後。
若干モヤが残るものの、ほぼ気にならなくなりました!
もう1か月もすれば完全に消えるのではないだろうか。
いやぁ良かったです(;o;)
4、役に立ったもの
・綿100%のパジャマ
化繊素材のパジャマは、患部に当たるとチクチクして痒みが倍増します。
綿素材がないかと探したら、昔に買って着てなかった綿100%のジェラピケを発見。
大当たりでした。全然つらさが違います!
冬は肌着を着ると思いますが多分ユニクロのヒートテックも駄目だと思います。
私はもともとウンナナクールの発熱肌着を愛用していたのでそこは助かりました(これ、今調べたら綿80%、ナイロン10%、ポリウレタン10%と綿100%じゃないですが大丈夫でした)。
・おくすり手帳
薬局に行くと「おくすり手帳持ってないです」って人たまに見かけますが、過去の処方薬を事例系順にしっかり把握できる状態にしておいた方がいいです。まさか病院で処方された薬でアレルギー反応が出るとは夢にも思わなかったですが、実際ありましたから……。原因の薬を特定するのに役立ちますよ。
また、1ページ目の副作用履歴のところに原因の薬を書きましょう。今後、同じ薬や似た成分の薬を使わないように薬剤師さんが配慮してくださいます。
・薬疹体験者のブログ
調べるとけっこう出てきましたが、私が参考にさせていただいたのはこちらのブログです(勝手にリンク貼らせてもらってます……)。
かなり詳しく病状が記載されているので、あとどのくらいで治るのかとか、自分の状態の把握ができて安心につながりました。ものすごく助けられました。
わなみん様、ありがとうございましたm(_ _)m
5、その他の出来事
・発症の1週間後くらいから、お風呂に入ったとき、薬疹が出た箇所に小さな水の粒(ゴマ粒くらい)がつくことがありました。その時指でつぶすと水が出て消えるし、翌朝にはなくなっていたので、特に害はありませんでしたが、謎でした。
・1か月後くらいなど、手甲にぶつぶつができたり、デコルテに痒みを伴う赤みが出たりなど皮膚に疾患が出ることが多々ありました。薬疹で身体が弱った?せいなのかわかりませんが……。不安だったのでいちいち通院しましたが大事ではありませんでした。
・2週間後くらいのとき、眠れなくて睡眠薬を飲んだら、気持ち悪くなって吐くことがありました。2回目も同じく吐いてしまい、「もう睡眠薬飲めないのか……?」と思いましたが、1か月半くらいしてまた飲んだら大丈夫でした(チャレンジするな)。
どうも、薬疹のあとは身体に影響が出やすいようですね;
6、まとめ
薬疹は放置すれば命にもかかわる重大な副作用です。
薬を飲んで見慣れない赤いポッチが出たら一刻も早く病院に相談しましょう!!
そして、薬疹になって検索してこのブログにたどり着いてくれた方。
薬疹はホンマにつらいし「治るのか?」って不安になるけど、大丈夫です。
1か月もすればよくなります! 頑張って耐えていきましょう(;O;)